株式会社 玉川釉薬 代表によるごあいさつ

当社は創業以来、釉薬づくりを通して社員全員の生き甲斐づくりに励んでまいりました。釉薬づくりは決して華やかなものではありません。どこかで『建物を建設する』という計画が持ち上がり、その壁の素材に『タイル』が選ばれ、そこで初めて釉薬が必要とされます。

しかし私共は、最終的に当社の釉薬を使ったタイルを張って出来上がった建物を実際に目にすることはほとんどなく、毎日地道に釉薬の製造に取り組んでおります。ですが、『釉薬づくり』がなければ『タイル』に色を付けることができず、建物の壁に貼り付けることもできません。

この地道な作業こそが建物建築の土台になっていると考え、日々の仕事にやりがいと生き甲斐を感じることができております。私を初め、社員全員が、釉薬づくりができる喜びを実感しながら毎日仕事に取り組んでいます。

どんな仕事においても言えることですが、それぞれの仕事にはそれぞれの専門的な知識が必要とされます。当社も例外ではなく、現場作業員には専門的な技を、営業員には専門的な知恵を求めます。

各々が自分のフィールドで、いかにして技・知恵を深めていくかを考えながら、毎日の仕事に励んでおります。釉薬づくりにゴールはなく、どれだけ深く追求していっても永久に辿り着くことはないのです。

私自身、釉薬づくりに携わって50年近く経ちますが、未だに勉強勉強の毎日です。お客様に、『玉川釉薬なら安心して頼める』と思っていただけるような高い品質の釉薬を製造できるよう、常に満足することなく研究を重ねています。

釉薬の性質上、配合量の少しの違いで全く別のものが出来上がります。それゆえ再現性という点で苦労が絶えませんが、それだからこそ自分の思い描く色を作ることができるという面白さがある、それが釉薬の世界です。

しかしながら、芸術性、アートであることの追求と同時に、市場では安定した釉薬が求められます。『釉薬作りは芸術だ』、それはわたしの意識の中にいつもある言葉ではありますが、ルート商品として卸している以上、常に安定した釉薬を提供できるよう、社員一丸となって取り組んでおります。

芸術性、安定性、その対極ともいえるものが求められる世界、さらに厳しい納期やコストパフォーマンスもそこに加わりますから、社員一人一人の専門的な能力での的確な対応が要求されます。各人が経験と勉強を積み重ねながら、その中で価値あるものを作る仕事に携わっているんだ、という意識と自信をつけ、誇りをもって作業に取り組んでいってほしいと願います。